第60回東医体ドロー・試合結果

鉄門部員の試合結果

0日目 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目

6日目

鉄門バドミントン部 部内報 東医体速報号 8/11(金)大会最終日

本日は、個人戦の準々決勝から決勝までが行われました。

○男子シングルス
●準決勝
佐々木(旭医) 0(6-21,12-21)2 天海(東北)
ルーキーイヤーの昨年、ノーシードから破竹の勢いで準決勝へと駒を進めた天海。更な
る高みに登るべくこの1年間東北大学の運動会バドミントン部で研鑽を重ね、準々決勝
でも慶應の雄、久保田を難なく退けました。対する佐々木は、6回戦でダブルスペアの
第2シード、片寄を破った勢いに乗り、準々決勝では群馬大学の伊藤と対戦しました。
寸分の無駄もないフットワークとネット際の多彩な技術を持つ群馬の名士に対し、佐々
木はネット際に落とすスマッシュレシーブを武器に、ファイナルゲームにもつれる死闘
を演じました。長い長いラリーの末、ポイントを落とし気持ちの切れた伊藤に比べ、気
概を保った佐々木が逆転勝ちし、メダルの色をかけた戦いに挑みました。
そして迎えた第1ゲーム、力量の差は歴然でした。天海は、スマッシュこそ佐々木にネ
ット前に落とされるものの、ラリーでは佐々木を後手に回らせます。特に、ヘアピンと
全く同じ姿勢から放たれる、極めてモーションの小さいアタックロブは、幾度となく佐
々木の裏をかきます。佐々木を完全に手玉に取った天海は第2ゲーム、ネット前に張っ
ていた佐々木の目の前に不用意なヘアピンを返してしまうなど少し緩むものの、抜群の
実力を示し、絶対王者、奥原大生の待ち構える決勝戦に挑むこととなりました。

●決勝
奥原(自治)2(21-10,21-14)0天海(東北)
リオ五輪銅メダリストを実の妹に持つ奥原は、過去1ゲームも落とさず頂点に君臨し続
けています。無念にも左脚を痛めてしまった片寄に代わり、絶対王者に挑んだのは天海
でした。天海は昨年準決勝で敗れた悔しさを胸に、1年間の鍛錬のすべてをぶつけます
。
第1ゲーム、積極的に仕掛けたのは天海でした。アタックロブに積極的に飛びつき、打
ち込んでいきます。対する奥原は切り返し、前後に揺さぶり、大小様々なラケットワー
クでフェイントをかけます。観るもの皆が感嘆する彼のプレーは天海を持ってしても次
元の違うものでした。
続く第2ゲーム、王者は攻めの姿も披露します。天海のロブを読み、あらかじめ振りか
ぶっていたかのように素早いモーションでスマッシュを打ち込みます。序盤は天海の低
く鋭いロブを無理に打つ形になり、ミスを連発しますが、天海のロブのタイミングを完
全に把握し修正した後半はライン際へのスマッシュを連発します。天海も必死に拾うも
のの、返球先に既に構えている奥原の連打を止めることはできません。
1ゲームも落とさずに成し遂げた6連覇。東医体60年の歴史に伝説を残した奥原の最後の
勝利に、賞賛と羨望の込もった拍手は長く、長く鳴り止みませんでした。

○女子シングルス
●準々決勝
森島(獨協) 2(21-16,21-12)0 川瀬(札医)
ノーシードからその実力により準々決勝に勝ち上がってきた森島と、前回ベスト8の川
瀬の試合となりました。序盤は同じ振りでストレートやクロスに球を打ち分ける森島の
配球が読みづらく、ノータッチで決まったり、追い詰めたかと思われたところから森島
が苦し紛れに打った一球の精度が高く、逆に川瀬が意表を突かれてミスをする、といっ
た具合で森島の高い技術力が見られました。しかしラリーに縺れ込むと、懸命に球を返
す川瀬は球足の伸びた球に対しフェイントをしかけ、森島が足を伸ばしても取れないこ
ともありました。しかし、森島がサイドに寄った取りづらいスマッシュを次々と決め始
めると、流石の川瀬も為すすべがありません。大差で森島が1ゲーム目を取ることとな
ります。続く2ゲーム目、森島がスマッシュの頻度を増やします。速さ以上に左右にコ
ースを打ち分けることを重視した森島のショットを、姿勢を崩しながらも川瀬は必死で
拾います。時にその必死の返球の精度が良く、ネット際に落ちて森島が取りに行けない
こともありましたが、終始攻撃の主導権は森島からは奪えず、ストレートで森島が勝ち
ました。

●準決勝
前野(札医) 1(8-21,21-14,15-21)2 森島(獨協)
昨年準優勝の前野とルーキー森島の対戦となりました。団体戦で森島に敗れている前野
は、リベンジに挑みます。
前野は積極的にスマッシュを打ちますが、森島はそれをきちんとネット前に返しラリー
を続けます。そして、フォア前から相手のフォア奥へのアタックロブや華麗なクロスヘ
アピンで前野を翻弄しました。前野は攻め急いで先にミスをすることが多く、森島が第
1ゲームをとります。
第2ゲームでは、前野のミスが減り、白熱したラリーが繰り広げられます。長いラリー
で体力が切れたのか、後半は森島がヘアピンやクリアの精彩を欠き、前野がゲームを奪
いました。
迎えた最終ゲーム、森島が気持ちを切り替え、気迫に溢れたプレーを見せます。前野の
精度の高いヘアピンに何度も非常に苦しい体勢で打つことを強いられるもなんとか繋ぎ
、前野の返球が甘くなるまで耐えます。最終的には森島のライン際へのスマッシュやド
ロップ、後ろへの低い軌道の球に前野が追いつけない場面が多く、森島が決勝進出を決
めました。

●決勝
森島(獨協) 2(21-9,21-14)0 窪田(秋田)
森島は、4隅を正確に狙い、ダブルスで疲弊した窪田を動かします。窪田はオーバーの
ショットのミスが続き、「もうやだあ」という声が観客席まで聞こえてきました。狙い
を読ませない森島の美しいフォームから放たれるドロップやヘアピンに、窪田の足は動
きません。ダブルスコアで1ゲームが終わります。
ここで窪田は気持ちを切り替えました。ネットすれすれを通ってライン際に落ちるドロ
ップが、森島を何度も苦しめます。森島は姿勢を崩しながらも必死に返球しようとしま
すが、ネットにこれを阻まれ、窪田の得点に。森島も負けじと窪田を動かし、両者譲ら
ず10-10まで競り合います。しかしここからは再び森島のペースとなりました。奥に追
い込まれてもバックハンドで深く返球、ラリーをリセットする森島のクリアに、窪田は
足をもつれさせます。少しでも球が浮くと一気に前へ詰めて決められ、7連続得点で突
き放されると、この差を埋めることは出来ず、優勝カップは姉から妹へと渡されること
となりました。

○男子ダブルス
●準決勝
片寄・佐々木(旭医) 2(21-12,21-13)0 奥原・鎌倉(自治)
ダブルス2連覇中の片寄(旭医)は、一昨年に共に優勝を果たした佐々木(旭医)と組み、
ダブルス3連覇を賭けた戦いに臨みました。対する奥原・鎌倉(自治)は、6年目にして悲
願の初優勝を狙います。
奥原は前で落とし、旭医に上げさせ、鎌倉に打たせる形でゲームをコントロールしよう
としますが、旭医のタッチの速さに阻まれます。
ファーストでは鎌倉をカバーしながら戦う奥原に珍しくミスが出て、旭医のペースのま
ま試合は進行。21-12で旭医が取りました。
セカンドでは奥原はギアを上げ、前衛でプッシュを決める場面も増え旭医に食らいつき
ます。しかし、ドライブ戦でも旭医の方が一枚上手で21-13で旭医が取り、決勝へと駒
を勧めました。

●決勝
片寄・佐々木(旭医) 2(21-14,21-15)0 石田・天海(東北)
昨年のダブルスの決勝戦で戦った旭医の片寄と東北の天海は、新たなペアで再び決勝戦
を戦いました。
天海が強烈なスマッシュを何度も打ちますが、旭医の2人は返し続けます。そして低く
早い展開に持ち込み、石田のミスを誘います。ロブが上がるとすかさず片寄のコースの
良いスマッシュや佐々木の鋭いスマッシュが炸裂し、旭医が第1ゲームを取りました。
続く第2ゲームでも東北は旭医の攻撃を止めることができず、旭医がストレートで勝利
し、佐々木は2度目の優勝を、片寄はダブルス3連覇を成し遂げました。

○女子ダブルス
●決勝
前野・川瀬(札医) 2(21-18,14-21,21-14)1 窪田・佐藤(秋田)
決勝でぶつかったのは、準決勝をダブルスコアで勝ち上がってきた窪田・佐藤ペア(秋
田)と前野・川瀬ペア(札医)でした。これは、女子団体戦決勝のダブルスと同じ組み合
わせです。団体戦では接戦の末、札医ペアが勝利しています。
序盤は、強打で攻める秋田がやや有利に試合を進めました。ところが10-8となったとこ
ろで窪田(秋田)が3連続で前衛のミス、崩れ落ちて悔しがります。前野(札医)が佐藤(秋
田)へスマッシュを打ち続ける展開が続き、札医のペースになったかと思われましたが
、真ん中に寄り過ぎた前野の逆を突くショットで窪田がこの流れを止めます。接戦とな
り、19-18となったところで窪田がサーブをネットに掛け、このまま秋田は第1ゲームを
落としました。
第2ゲーム、秋田は後衛の前野をひたすら左右に振り続けます。前野は、シングルス準
決勝の疲れを感じさせない気迫で球に飛び付きますが、秋田の堅い守備をなかなか崩せ
ません。浮いた所を佐藤に強打されたり、窪田に鋭く切り返されたりと、終始秋田が主
導権を握ります。
そして試合はファイナルゲームへ。流れは第2ゲームと真逆で、今度は窪田が左右に動
かされます。スマッシュをコートの隅に返す前野のレシーブ力に、秋田は攻めあぐねま
す。前野が後ろの形になると、2人の間を狙ったスマッシュで連続で決められ、20?7と
大差でマッチポイントを握られます。ここで諦める秋田ではありません。ネット際に落
として上げさせ、強打で攻めます。相手の攻撃には、転びながらもとにかくシャトルを
返し続け、粘り強くラリーを続けて行きます。20-14まで、怒涛の追い上げを見せまし
た。しかし執念の追い上げもここまで。団体戦に引き続き札医が勝利し、前野・川瀬は
個人戦2連覇を果たしました。

これにて第60回東医体は幕を下ろしました。
来年の東医体ではOBOGの皆様により良い結果がご報告できるよう、部員一同練習に励ん
でまいります。
今後とも鉄門バドミントン部をどうぞよろしくお願い申し上げます。



5日目

男子シングルス
5回戦
土田18-15
15-11
12-15
2濱田(福島県立)
女子シングルス
4回戦
笠原011-15
11-15
2荒川(横浜市立)
鉄門バドミントン部 部内報 東医体速報号 8/10(木)大会5日目

本日は松枝南留様(2017年卒)がお越しくださいました。
この場を借りて御礼申し上げます。

本日は、男子シングルス5・6・7回戦・準々決勝、女子シングルス4・5・6回戦、男子ダ
ブルス5・6回戦、女子ダブルス4・5回戦・準々決勝が行われました。

○個人戦

●男子シングルス5回戦
土田 1(8-15,15-11,12-15)2 濱田(福島県立)
土田(M3)は、昨日の内シード決めでは秋田のレギュラー木村をストレートで破りました
。リーチの長さを活かした丁寧なラリーをする相手に対し、攻め急がずに必死に球を送
り返し、浮いた球には足を惜しまずにスマッシュを仕掛けましたが、この日の土田のス
マッシュのキレは格別でした。ストレートスマッシュがライン上に決まることも数多く
ありました。とはいえ相手は6年生、最後の東医体を勝利で飾るべく、粘りの末2ゲーム
目はジュースまで縺れ込みましたが、最後は土田が勝利への執念を見せつけ、接戦を制
しました。
5回戦の対戦相手は、団体戦2回戦にて岩沢(M4)と激闘を繰り広げた福島県立医大のレギ
ュラー、濱田です。濱田の最大の武器である豪速スマッシュを封じるべく、低い球で相
手を動かして行きます。濱田も土田のスマッシュを恐れ、容易には球を上げてくれませ
ん。低いラリーが続く中、先にミスすることが多かったのは土田でした。思うように攻
めの形を作れず、第1ゲームを落とします。
インターバルが終わり、コートに戻る際、土田は「絶対勝つぞ!」と叫びます。バック
奥に追い込まれてもしっかりと返球し、フレームショットになっても強い気持ちでシャ
トルは相手のコートへ。濱田のショットの僅かなアウトをしっかりと見極め、終始主導
権を握った土田がこのゲームを取ります。
そして迎えた最終ゲーム、気合い十分の土田のペースでラリーが展開されます。11-7で
リードし、勝利まで残り4点とした土田ですが、ここからミスが連続してしまいます。
タイミングを外す濱田のサーブに翻弄され、7連続失点で相手がマッチポイントを握り
ます。気合を入れ直し、執念のラリーで1点を返しましたが、最後はクリアのアウトを
見られ、6回戦進出は来年度に持ち越しとなりました。

●女子シングルス4回戦
笠原 0(11-15,11-15)2 荒川(横浜市立大学)
2,3回戦を順調に勝ち進んだ笠原は、横浜市立大学のエース、荒川と対戦します。1ゲー
ム目、安定したフットワークと緩急をつけたラリーが持ち味の荒川に対し、笠原はコー
スをついたスマッシュや非常に精度の良いアタックロブを使い、必死に食らいつきます
。しかし、クリアのアウトやスマッシュレシーブのミスが重なり、そのままの流れで1
ゲームを落とします。2ゲーム目、コースを狙い過ぎないで確実にコート内に入れるこ
とに徹し、クリアやスマッシュも真ん中に寄りがちになるも、浅いロブに対する強打で
確実に点を決めていきます。笠原のミスが減ったことに対する焦りからか、今度は荒川
のスマッシュやクリアのミスが目立ち始めます。8-6とリードした形で後半に入りまし
た。しかしここで一旦息を落ち着けた荒川は、吹っ切れたかのように次々とスマッシュ
や深いクリアを入れていき、点差を縮めて来ます。逆転された笠原も球足の短いドロッ
プやストレートのアタックロブなど、得意とする球で攻め返しますが、最後には浅くな
ったクリアに対して打ち込まれるスマッシュに対応しきれず、敗退となりました。敗退
とはなったものの、豊富な運動量や必死に相手に付いて行こうとする気力に、今後の活
躍が期待されました。

これにて鉄門の東医体は幕を下ろしました。
来年またこの舞台に戻ってくる時まで、今回の達成感・悔しさを忘れず、精進して参り
ます。

以下、部員以外の試合結果についてです。

●男子シングルス5回戦
片寄(旭医) 2(15-6,15-9)0 櫻井(慈恵)
鉄門の練習にも参加しており、今大会においてこの一年のトレーニングの成果を遺憾な
く発揮してきた慈恵の櫻井は、旭医の団体戦優勝の立役者、エースの片寄に挑みます。
櫻井は、ファーストから四点をしっかりと狙う堅実なプレーで旭川の片寄を動かし続け
ます。しかし、片寄特有の自由なプレースタイルに翻弄され、ファースト中盤から次第
に精彩を欠くようになります。甘くなった球は、狙いすまされたライン際へのクロスス
マッシュをお見舞いされ、櫻井は触ることができません。続くセカンドでは櫻井は立ち
上がり、ラリー序盤のミスで簡単に点を落としてしまうも、次第に片寄のフェイントに
も対応していきます。片寄の繋ぎのスマッシュにもしっかりとコースを狙ったレシーブ
で対応し、片寄のミスを誘いなんとか食らいつこうとしますが、サービスレシーブでの
ミスが増え、最後まで主導権を握ることは出来ませんでした。

●男子シングルス7回戦
久保田(慶應) 2(21-12,21-23,21-6)1 関原(山梨)
昨日岩沢を破った山梨の関原は慶應の久保田と対戦しました。序盤から久保田は精度の
高いヘアピンからの攻撃で得点を重ねます。関原がヘアピンで返しても久保田は飛びつ
いてプッシュを決め、ロブをあげても高い打点からの強烈なスマッシュが関原に返球の
余地を与えません。21-12で久保田が第1ゲームをとりました。
次のゲームでは、関原がヘアピンにうまく対応するようになり、長いラリーが展開され
ました。ヘアピン合戦から久保田が丁寧に上げ、関原が低くコースの良いクリア、久保
田がネットぎりぎりのドロップ、そしてまたヘアピン合戦と続きます。両者ともにスマ
ッシュを打たれても素早く反応して前に落とし、簡単には相手に得点させません。一進
一退の攻防が続き、デュースにもつれこみますが、最後は関原が精度の高いアタックロ
ブやヘアピンで久保田を翻弄し、第2ゲームを奪いました。
しかし、ファイナルでは、久保田が華麗なフットワークと強烈なスマッシュで再び関原
を圧倒します。第2ゲームで体力の切れた関原は攻め急ぎ、スマッシュやヘアピンがア
ウトになります。久保田は21-6と余裕で勝利を収めました。

●女子シングルス4回戦
相沢(弘前) 1(21-19,19-21,20-22)2 澤柳(旭医)
序盤、両者共にサーブをライン際にスマッシュで返し、短いラリーでの得点を狙ってい
きます。途中でドロップを織り交ぜた相沢(弘前)が先に11点を奪いました。澤柳(旭医)
は積極的に攻撃を仕掛けますが、決め球でのアウトも響き、点差を詰めきれぬまま相沢
が1ゲーム目を取りました。
2ゲーム目、粘り強くラリーを続けた澤柳が意地で4点を先取します。相沢の正確な狙い
のスマッシュにも対応し始め、長いラリーの展開が増えます。互角の攻防が続きました
が、澤柳が逃げ切りファイナルへ持ち込みます。
ファイナルでは両者とも決め急がないラリーを展開します。ここで相沢がロブの制球に
苦しみ、僅かにアウトとなります。それに対し澤柳のスマッシュは精度良くライン際に
決まります。点差を広げた澤柳は、そのまま得意のドライブ合戦でファイナルを制しま
した。

●女子シングルス5回戦
前野(札幌医科) 2(21-9,21-7)0 村田(山形)
団体戦を制覇し三冠を視野に入れる前野。その強さの秘訣を探るべく前野の試合を観察
しました。その結果見えてきたもののひとつは、フォームの美しさ。ストレートのクリ
アとクロスカットを同じ振りから打ち分ける前野に、村田もフォア奥への配球を憚りま
す。その綺麗なフォームから打たれるクリアの精度もまた極上。ライン際ではなくライ
ン上を狙う、低く鋭いクリアは決してアウトになることはなく、村田を左右に振り続け
ます。また、思い描く弾道そのものへ飛ばすことを支える体幹の強さは、前方に圧力を
かけることを許します。前野はサービスライン近くまでホームポジションを前進させ、
村田の低く沈んでいるはずのカットを高い打点でアタックロブし続け、村田を追い込み
ます。村田の渾身のドリブンクリアに対しても、日々の鍛錬をうかがわせる洗練された
足さばきで素早く下がり、体軸をまったくぶらさず深いクリアを返します。
破壊力のあるスマッシュやフェイントショットなどの必殺技は無いものの、前野のプレ
ーの総合的な完成度の高さを誇示する一戦となりました。日々の練習の密度の高さや追
い込みの厳しさがまざまざと伝わってくる前野のプレーには、鉄門の目指すべき方向性
が詰まっていたのでした。




4日目

男子シングルス
3回戦
内田010-15
12-15
2宗(東京医科)
富田09-15
4-15
2関本(信州)
苗村215-12
10-15
15-10
1富永(北里)
土田215-5
15-7
0青木(北里)
杉原215-12
15-10
0元田(自治医)
岩沢215-13
15-12
0吉田(東邦)
前村115-12
6-15
11-15
2別所(東邦)
4回戦
苗村08-15
11-15
2片寄(旭川医科)
土田215-11
19-17
0木村(秋田)
杉原112-15
15-11
11-15
2柳澤(杏林)
岩沢07-15
5-15
2関原(山梨)
男子ダブルス
3回戦
岩沢・土田115-13
10-15
12-15
2平井・小野寺(山形)
内田・苗村08-15
11-15
2山本・保谷(札幌医科)
三土・前村010-15
9-15
2高田・元木(旭川医科)
女子シングルス
3回戦
笠原215-7
15-8
0溝口(慈恵)
佐藤014-16
4-15
2澤柳(旭川医科)
女子ダブルス
2回戦
田村・笠原06-11
9-11
2濱野・森島(獨協)
本日は樫山育枝様(2016年卒)がお越しくださいました。
この場を借りて御礼申し上げます。

本日は男子シングルス3回戦、女子ダブルス2回戦、男子ダブルス3回戦、男子シングル
ス4回戦、女子シングルス3回戦、男子ダブルス4回戦、女子ダブルス3回戦が行われまし
た。

○個人戦

●男子シングルス3回戦
内田 0(10-15 12-15)2 宗(東医)
鍛え抜かれたリストからシャープな振りで放たれる多彩なショットと反射神経を活かし
た高いレシーブ力が自慢の内田(M3)は、シングルスに挑みました。ショットに対して
フットワークが弱点と言われてきた内田ですが、今日は俊敏な動きを見せつけ、相手の
エース級のショットも拾い続けます。しかし、細かなコントロールがつきません。サイ
ドラインを狙いすましたはずが、僅かにアウトしたり軽く打ったクリアーやロブが飛び
過ぎたりとフラストレーションの溜まる展開です。結局、僅差でこのゲームを落として
しまいます。
セカンドゲーム、内田はシャトルが飛び過ぎる環境に適応すべく、相手の頭上に送り込
む球を丁寧に打つよう心がけますが、シャトルはなかなか失速してくれません。最後は
後ろへのアウトが相次ぎ、不完全燃焼のまま内田はここで姿を消すこととなりまし。

富田 0(9-15,4-15)2 関本(信州)
昨日大金星を挙げた富田(C2)は、同じくポケットから勝ち上がって来た信州大学の3年
生、関本との対決となりました。高く飛び上がって打つ関本のスマッシュの威力は、富
田のスマッシュに勝るとも劣りません。お互い、スマッシュを器用に返して粘り強くラ
リーを続け、9-9まで互角の勝負となります。しかしここで、関本の癖のあるヘアピン
が決まります。回転がかかり、頂点が関本のコート内となるヘアピンを、富田は低い打
点で取らざるを得ません。ドロップの精度にも悩まされ、最初のゲームを奪われます。
第2ゲーム、クリアで左右に揺さぶられ、富田の球はコート中央に集まってしまいます
。第1ゲーム以上にミスが増え、無念の敗退となりました。

苗村 2(15-12,10-15,15-10)1 富永(北里)
苗村(M1)は粘り強くラリーを続け、チャンスを待ちます。朝一の試合ということもあっ
てか、相手のショットの精度が悪く、第1ゲームは終始苗村のペースでした。
ところが第2ゲーム、状況は一変します。苗村の表情には疲れの色が見られ、思うよう
に足が動きません。球も走らず、失点の度に左手で顔を覆います。なす術なくこのゲー
ムを落としました。
ファイナルゲームの直前、苗村がバッグから取り出したのは、ピンクのレディースのユ
ニフォーム。思い入れのあるこの一着に身を包んだ苗村は、一球一球に思いの丈を詰め
込みます。吼える苗村の気迫に圧されてか、富永のロブのアウトが次第に増え、執念で
苗村が勝利をもぎ取りました。

前村 1(15-12,6-15,11-15)2 別所(東邦)
前村(M1)は昨日の勢いそのままに東邦のエースに挑みました。ファーストゲーム、前村
は得意のオーバーの強打で別所と互角に渡りあいます。前村は粘り強い継戦能力と、チ
ャンス時のフィニッシュが武器ですが、これに対し別所は力強いスマッシュと同じ体勢
から打ち込まれる鋭いドリブンクリアーで対抗します。別所のドリブンクリアーがエー
スで決まる場面が増えますが、終盤なんとかハイバックで食らいついた前村は別所のミ
スにも救われこのゲームを取ります。
しかし、セカンドゲームはドリブンサーブなどで前村を崩し6-0とスタートダッシュを
決めた別所が流れを渡さずにあっさりと終わります。
迎えたファイナルゲーム。両者ともギアを上げ意地と意地のぶつかり合いになります。
ドライブ合戦の速い展開や攻守がめまぐるしく入れ替わる息詰まる攻防が続きます。し
かし、最終盤になり別所の決め球、ドリブンクリアーが唸りを上げます。前村は完全に
主導権を奪われ、東邦レギュラーの力をまざまざと見せつけられました。

前村のフォア奥に追い込まれてからの鋭いドライブやラリーの組み立てには目を見張る
ものがありました。彼がレギュラーの座を掴み取る日はそう遠くないでしょう。

●女子ダブルス2回戦
田村・笠原 0(6-11,9-11)2 濱野・森島(獨協)
獨協の森島は、2日目の部内報でも紹介した通り、過去5回シングルスで優勝した女王、
森島直子の妹です。鋭いスマッシュ、回転のかかったヘアピンなど、全てのショットの
質が高く、ペアの濱野との実力差は明らかでした。田村・笠原は、森島に強打されまい
と徹底的に濱野を狙います。しかし、濱野がドロップを打ち、素早く前に出て得意の形
に持ち込み、濱野が前で落として森島が強打します。森島の後衛に対応できないまま、
ファーストを落としました。
セカンドでは、笠原が必死に森島の強打に食らいつきます。また、前に出ようとする濱
野の裏をかき、クリアを打って相手を崩します。トップアンドバックになり攻める場面
が増え、笠原が濱野に鋭いスマッシュを打ち、田村のプッシュも決まります。しかし、
森島から主導権を奪うには至らず、ストレートで敗れました。

●男子ダブルス3回戦
内田・苗村 0(8-15,11-15)2 山本・保谷(札幌医科)
内田(M3)・苗村(M1)の対戦相手は、奇しくも昨年度の個人戦にて敗れた相手。リベンジ
を誓ってコートに入ります。保谷は、反則すれすれの高い打点からサーブを放ってきま
す。ショートサーブに巧みに織り交ぜられる鋭いロングサーブに、内田・苗村はなかな
か対応できません。甘いドロップや伸びすぎるクリアを返し、失点が続きます。苗村は
、シングルスの気迫そのまま強気にスマッシュを打ち、前衛で内田が決めるお決まりの
パターンで点差を縮めようとしますが、最後は甘くなった苗村のスマッシュを切り返さ
れてしまいます。
第2ゲームは徐々にロングサーブに対応し、内田のスマッシュがエースに。ラリーが始
まると、相手のスマッシュを内田が詰めながら器用に落とし、威力を増した苗村の強打
で相手ペアを貫く形を作ります。対する山本・保谷は内田・苗村のローテーションの隙
を突いて得点を重ね、10-10に。しかしここから、サーブミスとレシーブミスで3点を落
とすと、勢い付いた相手の猛攻を凌ぎ切れず、1年振りの再戦も敗北を喫する憂き目を
見ることとなりました。

岩沢・土田 1(15-13,10-15,12-15)2 平井・小野寺(山形)
10-6と差をつけられるも、浅くなったロブは土田が全てスマッシュを決め、5連続で得
点を重ね、逆転します。流れに乗った2人はそのままゲームを奪います。しかし2ゲーム
目、球があげられることが少なくなるにつれ点の決め方が減った2人は、自ら持ち込ん
だドライブ戦でネットに引っ掛けることが増え、ミスも重ね、このゲームを落とします
。3ゲーム目、序盤からシーソーゲームが続きます。しかし攻撃のパターンが減った2人
は、狙いすぎたショットでサイドアウトをすることもしばしばありました。岩沢のサー
ビスレシーブで得点を重ねるものの、最後には相手の流れにも呑まれてしまい、涙の敗
退となりました。

三土・前村 0(10-15,9-15)2 高田・元木(旭川)
三土、前村の2人はネットすれすれで浮かないドライブを丁寧に返し、相手のミスを誘
います。拮抗した戦いに観衆の応援にも力が入ります。しかし、後半サービス、サービ
スレシーブがネットに引っかかるミスが続き、惜しくも1ゲーム目を取られてしまいま
す。
2ゲーム目、旭医の猛攻にも2人は粘り強くラリーを続けますが、点差を埋めることが出
来ずストレートで敗退しました。

●男子シングルス4回戦
杉原 1(12-15,15-11,11-15)2 柳澤(杏林)
自身初の4回戦進出を果たした杉原(M2)は、内シードの柳澤に挑みます。手足の長さと
反射神経を活かして柳澤の攻撃を必死に返します。ボディー目掛けてスマッシュを打つ
と殆ど返球されず、これが大きな得点源となりま
した。しかし、先に攻撃を許す場面が多く、第1ゲームを落とします。
続く第2ゲーム、柳澤の攻めのパターンを掴んだ杉原は、粘り強くラリーを続けます。
痺れを切らして攻め急いだ柳澤のミスを誘い、甘く球が上がるとスマッシュで仕留め
て行きます。バックハンドからのフェイント気味のアタックロブも効果的に決まり、
ラリーを支配した杉原が第2ゲームを取りました。
最終ゲームでは、クリアのアウト、ヘアピンのミスでの失点が増えました。杉原は引き
続きアタックロブを多用しますが、これを読み切った柳澤の飛び付きスマッシュで射抜
かれるようになります。ここでラリーの組み立てを切り替えられず、単調な攻めを続け
てしまった杉原は、東医体で勝つことの難しさを痛感することとなりました。

岩沢 0(7-15,5-15)2 関原(山梨)
岩沢(M4)はここまで順当に勝ち上がって来ましたが、4回戦で山梨のエースで外シー
ドの関原に当たりました。ここが正念場とばかりに気合を入りた岩沢は、サイドライン
を突くスマッシュなどで得点を重ね序盤からリードを奪います。しかし、今日の関原は
いつも以上の強さでした。ネット前からは、タッチが速くコートの四隅へと正確にコン
トロールされたアタックロブで岩沢を深い位置に釘付けにし、美しいフォームから繰り
出されるショットは読みづらく、守備にも隙が見られません。中盤以降岩沢のスマッシ
ュが徐々に上ずり関原の近くに集まってしまいます。これを冷静に落とした関原がペー
スを掴みこのゲームを制します。
迎えたセカンドゲーム、今度は関原の攻撃が火を噴きます。威力のあるジャンピングス
マッシュをサイドラインすれすれに精密機械のように叩き込んでいきます。岩沢も日頃
から培ってきた豊富な運動量で対抗しましたが、守勢に回ることが多くなかなか攻めの
形を作れません。岩沢はしっかりと間を置いて立て直しを図りますが、勢いづく関原を
止めることは出来ず、これで岩沢の東医体は幕を閉じました。
岩沢はどんなに劣勢に立たされても最後まで決して勝負を諦めず、声を出し続けました
。コートを駆け回ってシャトルに飛びつき、必死に食らいつく勇姿は鉄門部員の心に深
く刻み込まれました。



☆明日の予定☆
MS5回戦 657 土田vs濱田(福島県立)

LS4回戦 372 笠原vs荒川(横浜市立)

MS6回戦 680 土田vs花田(東北)or金(埼玉医科)

LS5回戦 398 笠原vs佐藤(秋田)or福井(杏林)

3日目

男子シングルス
2回戦
三輪03-11
7-11
2紺野(山形)
内田211-9
11-6
0澁谷(昭和)
富田213-11
11-5
0梶原(福島県立)
苗村211-8
11-5
0市川(昭和)
一安05-11
5-11
2仲田(秋田)
司馬04-11
9-11
2伊丹(順天堂)
小団扇01-11
2-11
2正谷(福島県立)
土田211-4
11-5
0吉岡(東北)
杉原211-9
11-4
0安藤(千葉)
三土07-11
8-11
2竹内(聖マリ)
岩沢211-6
11-2
0齋藤(福島県立)
01-11
3-11
2市川(順天堂)
濱野05-11
8-11
2鶴本(弘前)
前村211-6
15-13
0藤田(秋田)
男子ダブルス
2回戦
三輪・富田09-11
4-11
2石野・佐藤(東海)
岩沢・土田211-8
11-8
0梶原・相馬(自治医)
内田・苗村211-7
11-5
0松田・田中(自治医)
司馬・杉原011-13
9-11
2檜山・川向(弘前)
篠・一安08-11
7-11
2澤井・山口(弘前)
三土・前村211-7
11-9
0市川・塚本(千葉)
濱野・小団扇06-11
6-11
2岡田・林(東邦)
石井・山本02-11
4-11
2町田・加藤(埼玉医科)
女子シングルス
2回戦
田村17-11
11-5
10-12
2横山(信州)
笠原211-5
11-4
0長谷川(筑波)
佐藤211-3
11-9
0槌本(札幌医科)
岩崎05-11
5-11
2高橋(東北)
鉄門バドミントン部 部内報 東医体速報号 8/8(火)大会3日目

本日は団体戦の準決勝、決勝と、個人戦の女子ダブルス1回戦、男子シングルス2回戦、
男子ダブルス2回戦、女子シングルス2回戦が行われました。

○昨日の部内報の訂正
昨日の部内報にて、個人戦の女子ダブルス2回戦が行われたと記載致しましたが、正し
くは女子ダブルス1回戦でした。
また、男子ダブルス1回戦、石井・山本ペアの得点を逆に記載しておりました。正しく
は、
121 石井・山本 2(11-5,11-3)0 松永・平(筑波)
です。
確認が不十分で、このようなミスを犯してしまったこと、大変申し訳ございません。
本日以降は、細心の注意を払って参ります。

○男子団体戦

●準決勝 群馬大学 vs 山形大学

D1 吉田・浅見(群馬) 0(14-21,15-21)2 高野・紺野(山形)
山形大学のペアについて特筆すべきは、両者の優れた前衛力でしょう。どこに球が飛ん
で来るのか全て知っているかのように、低い球は悉く前衛が止め、得点します。尤も、
この形を作り続けられるのは、2人の後衛としての力量の高さによるものでもあります
。2人のスマッシュはネットすれすれを通ってライン際やボディー周りに集められ、時
折混ぜるクリアやドロップも、ジャッジを迷うものばかり。群馬のペアは、前衛に取ら
れないよう低いドライブで攻めますが、どちらが前衛でも強い山形ペアが、力の差を見
せ付けて勝利しました。

D2 伊藤・布施(群馬) 0(12-21,14-21)2 手塚・西條(山形)
第1ゲーム、西條が前衛からオープンスペースへの冷静な球捌きで有利なラリーに持ち
込み、高身長を活かした手塚の鋭いスマッシュで群馬を圧倒します。
第2ゲームでは群馬も素早いタッチで攻め、中盤までは競りますが、西條の精度の高い
サーブで山形が流れを掴み、7連続得点で勝利しました。

S1 伊藤(群馬) 2(21-16,21-17)0 西條(山形)
第1ゲーム、伊藤はアタックロブで西條に良い体勢で打たせず、西條はラリーの中で非
常に精度の高いヘアピンを見せます。互いに良くラリーを繋ぎ、甘い球は決して見逃し
ません。しかし、西條の決め球がわずかにアウトする場面が目立ち、伊藤がファースト
を奪いました。
第2ゲームも同様に長いラリーが展開されますが、伊藤の素早いタッチでの強烈なスマ
ッシュが冴え渡り、伊藤が勝利を収めました。

S2 吉田(群馬) 2(21-16,21-18)0 小野寺(山形)
群馬の吉田はヘアピンの精度が非常に高く、垂直に落ちる球を、小野寺はネットを越し
て返球できません。サイドライン上に落ちるクロスヘアピンも連発し、前での勝負は吉
田に分がありました。しかし大きなラリーになるとその逆で、吉田はラウンドを狙われ
て体勢を崩したり、自らスマッシュをネットに掛けたりと、失点が続きます。両者の力
は拮抗し、11-10で折り返しへ。しかしここから、吉田のショットの精度が大きく上が
ります。ライン上へのスマッシュやクリアを小野寺は何度も見逃してしまい、最初のゲ
ームは吉田が取りました。
この後も一進一退の攻防が続きます。ショットの精度で僅かに勝った吉田がやや有利に
試合を進め、20-16でマッチポイントを握ります。粘りのプレーで小野寺が2点を取り返
すものの、追い付くことは叶わず、団体戦の結果の行方は第3シングルスに託されまし
た。

S3 布施(群馬) 0(11-21,10-21)2 手塚(山形)
第1ゲーム序盤、不安定な立ち上がりの手塚に対し布施が果敢に攻め込みます。滑るコ
ートに足を取られ甘く上げてしまった手塚のロブに対しスマッシュを叩き込みます。し
かし勝負となったのも10-10まで。足場の悪さに対応した手塚は落ち着いた緻密なネッ
ト際のプレーと隙を見逃さぬ鋭いプッシュ、剛柔を巧みに切り替え布施を突き放します
。
点を取るたびに拳を突き上げ雄叫びを上げる山形の猛き野獣は、緩むことを知りません
。第2ゲームも変わらぬ厳しいショットを繰り出し、布施を圧倒します。布施も散発的
に角度のついたスマッシュを決めますが、既に手塚ゾーンの中。大勢は決していました
。

●決勝 旭川医科大学 vs 山形大学

D1 佐々木・片寄(旭医) 2(21-9,21-14)0 高野・紺野(山形)
序盤から旭医が王者の実力を見せつけます。鋭いスマッシュがコートに突き刺さったか
と思えば、今度は鮮やかなドロップが山形の足を止めます。山形の渾身のスマッシュも
易々とクロスに落とし、山形を全く寄せ付けずに第1ゲームを奪いました。
第2ゲームでは山形が粘り強く守り、旭医のミスが増えますが、依然として力の差は大
きく、旭医がストレートで勝利しました。

2D 高田・元木(旭医) 0(10-21,20-22)2 手塚・西条(山形)
序盤から旭医の攻撃が続くものも、プッシュがネットに阻まれ山形に得点を許します。
後半、元木のサーブミス、前衛での処理の粗さが目立ちます。点差を大きく広げて山形
が1ゲーム目を取りました。
2ゲーム目、大きなラリーの展開が増えました。両者鋭いスマッシュで得点を重ねます
が、先程までは元木を引っ張っていたかのように見えたペアの高田が決めどころでミス
を連発します。そのまま形勢を立て直せずストレートで山形が勝利しました。

S1 高田(旭医) 2(21-18,21-13)0 小野寺(山形)
高田は低いロブやクリアに対して、素早く飛びついて精度の高いクロスへのスマッシュ
やカットを打ち、小野寺を苦しめます。対する小野寺も負けじと懸命にラリーを繋ぎ、
高田の返球が甘くなるとライン際に力強いスマッシュを決めます。しかし、ラリーに対
する耐久力は高田の方が一枚上手でした。小野寺が先にミスをすることが多く、高田が
1ゲームを先取しました。
続く第2ゲームでも互いの気迫がぶつかり合い、長いラリーが繰り広げられますが、動
き出しの早さや、それによる前での落ち着いた捌きなど、高田のプレーの質が高く、ス
トレートで勝負が決まりました。

S2 佐々木(旭医) 2(21-6,22-20)0 西條(山形)
佐々木は無理に攻めることは一切しません。深く高いサーブからラリーを始め、ひたす
らクリアとドロップで西條を動かします。クリアの精度には大きな差があり、ラリーを
続けていると、西條の球が僅かにアウトしてしまいます。西條はクリアでの勝負は続け
ず、ドロップやスマッシュで攻めて行きますが、全てネット際に容易く返球され、却っ
てピンチに。背中に書かれた「エンドレスラリー」の二つ名の通りの戦いで、あっと言
う間に佐々木がゲームを取ります。
続くゲームも同様のラリーが行われますが、1ゲーム目と異なるのは、西條が無理な体
勢からは攻めなくなったこと。ミスが大きく減り、良いコースへスマッシュが決まり始
めます。両者譲らず、終盤まで競り合いますが、20-18で佐々木がマッチポイントを握
ります。ラリーを続け、西條が浅く球を上げた瞬間、多くの観戦者が旭川医科大学の優
勝を確信しました。しかし、ここで力んだ佐々木のスマッシュが大きくサイドアウト。
次のポイントも西條が取り、20-20となります。このまま西條が押し切るか、と山形大
学の応援は盛り上がります。しかし佐々木はそれまで通り、相手のミスを待つ堅実な戦
いで2点を連取。旭川医科大学の6連覇が決まりました。

○女子団体戦

●準決勝 秋田大学 vs 福島県立医科大学

D 窪田・佐藤(秋田) 2(21-18,21-16)0 鈴木・菅野(福島県立)
秋田の2人の最大の長所は何と言っても嵐のようなスマッシュの連打です。福島県立も
必死のレシーブで食らいつきますが、1ゲーム目は秋田が取ります。その油断からか秋
田のペアに徐々にミスが出始めます。この隙を突き、福島県立も攻撃の形を作り、スマ
ッシュをコートに突き刺す場面が増えます。形勢が逆転したかと思われましたが、イン
ターバルの後に再び攻めの姿勢を取り戻した秋田がストレートで勝利しました。

S1 窪田(秋田) 2(21-8,21-10)0 菅野(福島県立)
序盤から攻撃を仕掛ける窪田(秋田)に、菅野(福島県立)は苦しい体勢での防戦を強いら
れます。窪田をフォア奥に追い込もうとした菅野のロブも、僅かにアウトとなります。
セカンドでも窪田の優勢は続きます。窪田のショートサーブに対する返球が上手くいか
ず、菅野が奥に追い込まれます。菅野も大きなラリーで対抗しようとするものの、浅く
なった球を綺麗にスマッシュで返されてしまいます。終盤は菅野がドロップで逃げよう
としますが、中途半端なショットはネットに阻まれます。結果、実力差を見せつけた窪
田がストレートで菅野を下しました。

●決勝 秋田大学 vs 札幌医科大学

D 窪田・佐藤(秋田) vs 前野・川瀬(札医)
序盤は秋田大学がミスを重ね、札幌医科大学にリードを許す展開となりましたが、その
後必死の追い上げを見せた秋田が2点差まで食いつきました。インターバル後にはネッ
ト際で相手を左右に振る佐藤のショットに札医が翻弄される展開もありますが、カバー
力のある川瀬の前衛と、ラウンドからのカットスマッシュなど多彩な攻撃をしかける前
野の攻めが光り、徐々に秋田は追い詰められます。20-16から追い上げ20-18に迫るも、
最後は窪田の空振りで1ゲームを奪われます。
2ゲーム目は佐藤に触らせる球が増える展開となりました。無理に攻撃しようとする佐
藤のミスが増え、前衛でネットに引っ掛けたり、スマッシュが浮いたりと精彩を書いた
ショットが増えると、窪田もそれにつられミスを重ね始めました。前野の放つ深いロン
グサーブにも翻弄され、完全に波に飲まれた秋田は立ち直ることが出来ませんでした。

S1 佐藤(秋田) vs 前野(札医)
パワフルな強打と精度の良いヘアピンが持ち味の四年生佐藤ですが、前回準優勝の前野
は試合巧者でした。無理のないスマッシュでラリーを作り、佐藤を揺さぶってサイドア
ウトを誘います。
中盤、少しでも浮いたロブは積極的に佐藤がスマッシュを打ちます。また、佐藤のドロ
ップの精度も上がり、ノータッチで決まることもありました。1点差まで迫りますが、
前野は佐藤のクロスカットに対応し始め、ストレートスマッシュを武器に得点を重ね、
このゲームを制します。
セカンドは佐藤の得意のフォアからのクロスカットがアウトし始めますが、どうにかシ
ーソーゲームに漕ぎ着けます。しかし、佐藤のサーブが何本もアウトし始め、歯車は完
全に狂ってしまいました。終盤は、カットで浅いロブを上げさせクロスにコートの隅に
刺さる球足の長いスマッシュで決めるというパターンを使った前野の完勝となりました
。

○個人戦

●男子シングルス2回戦

富田 2(13-11,11-5)0 梶原(福島県立)
富田(C2)の対戦相手は、男子団体戦2回戦、内田・苗村がダブルスで敗れた福島県立医
大のレギュラー、梶原でした。富田は序盤から果敢に攻めますが、スマッシュはネット
際に返され、アタックロブには飛び付かれ、思うように得点できません。しかし、富田
の最大の武器である、181cmの高身長から繰り出される高速スマッシュは、この相手に
も通用するものでした。ライン際を狙ったスマッシュに対し、梶原に出来ることは、入
らないことを祈って球の行方を見守ることのみ。その期待に反し、シャトルは無慈悲に
コートに叩き付けられます。9-9から先にゲームポイントを掴んだのは梶原でしたが、
ここでも富田の攻めの姿勢は崩れません。厳しいコースを突き続け、13-11でこのゲー
ムを取ります。
続く第2ゲーム、奥に追い込まれ、何度も苦しい体勢になりはするものの、強靱な手首
で深くクリアを返し、逆にチャンスを作ります。プレッシャーで落ち着きがない梶原に
対し、悠然と構える富田の後ろ姿は、2年後の主将と目される男のものでした。梶原の
球は次第にコートに入らなくなり、富田のペースで試合が進みます。梶原に5得点しか
許さず、団体戦の雪辱を果たしました。

前村 2(11-6,15-13)0 藤田(秋田)
軽やかな身のこなしでコートを駆け回り爆発的なスマッシュで見る者を魅了する前村(
M1)は、普段と少し違った様子を見せます。丁寧に奥までロブを飛ばし、自慢の攻撃は
一旦封印します。相手はスマッシュを打ちますが、なかなかコントロールがつかず、前
村の術中にはまります。
しかし2ゲーム目、打力のある相手のスマッシュがついにサイドライン際に吸い込まれ
るようになります。前村も徐々にペースを上げますが、9-10とゲームポイントを握られ
ます。ピンチを迎えますが、前村はここでお返しとばかりにオンラインに全力のクロス
スマッシュをお見舞いします。最後は高い集中力を見せた前村が、シーソーゲームに終
止符を打ちました。

●男子ダブルス2回戦

三土・前村 2(11-7,11-9)0 市川・塚本(千葉)
巧みな配球に定評のある三土(M2)と豊富な運動量を誇る前村(M1)のペアが魅せました。
第1ゲーム、相手の浮いたドライブを見逃さず先にロブを上げさせると強く打ち込みま
す。しかし相手のレシーブが堅く、沈んだスマッシュには低く深いレシーブが、少しで
も浮くと力強いドライブレシーブが帰ってきます。そして仕方なくロブを上げても高身
長を活かした市川の打点の高いスマッシュが待ち構えています。このゲームを攻略した
のは、相手の狙いを見抜いた三土・前村でした。相手のドライブに対し、ローテーショ
ンしながらシャトルを常に上からタッチし続け、競り合いから抜け出しました。
続く第2ゲーム、塚本の2打目が冴えます。プッシュが来ると錯覚させながらサイドライ
ン際にヘアピンを落とし、三土・前村はサービス周りで苦境に陥ります。しかし試合の
勝ち方を理解している2人はやがて対応し、奥までロブを上げレシーブからラリーを作
ります。市川のスマッシュのスピードを見切った2人は、相手の読みを外す三土の巧み
な配球から前村のスマッシュ&プッシュに繋げ、競り上げます。そして9-9とした終盤
、相手のラリーを攻略した自信から強気に打ち込み続け、勝利をもぎ取りました。

●女子シングルス2回戦

田村 1(7-11,11-5,10-12)2 横山(信州)
田村(M2)は、信州のイレギュラークラスとの対戦になりました。久々の試合というこ
ともあってか、田村は序盤から硬さが目立ちます。ラリーの主導権は握るものの粘り強
いレシーブに業を煮やした田村は自分から決めようとしてミスをしてしまいます。波に
乗れないままこのゲームを落とします。
第2ゲーム、気持ちを切り替えた田村は圧倒的な力を見せつけます。出だしの5連続得点
で流れを掴み、そのまま取りきりました。
迎えたファイナルゲーム、食い下がる相手を突き放せない田村は苦しみます。重圧から
か、サーブの際シャトルを持つ手は震え、なかなか精度が上がりません。それでも田村
は相手のフォア側にスマッシュを集め、10-8とマッチポイントを奪います。相手に1点
を返され迎えたサービスレシーブ。田村はそれまでと攻め方を変えてしまいます。これ
が命取りとなり最後はコントロールミスも重なって、結果まさかの敗戦となりました。
1年間主将を務めた田村の目には光る物がありました。しかし、彼女の東医体はこれで
終わりではありません。明日のダブルスでこの悔しさを格上にぶつけます。



☆明日の予定☆
MS3回戦
454 内田vs宗(東京医科)
458 富田vs関本(信州)
465 苗村vs富永(北里)
518 土田vs青木(北里)
525 杉原vs元田(自治医)
542 岩沢vs吉田(東邦)
573 前村vs別所(東邦)

LD2回戦
157 田村・笠原vs濱野・森島(獨協)

MD3回戦
269 岩沢・土田vs平井・小野寺(山形)
277 内田・苗村vs山本・保谷(札幌医科)
298 三土・前村vs高田・元木(旭川医科)

MS4回戦
579 内田vs柳井(医科歯科)or小島(筑波)
581 富田vs木村(秋田)or笹川(新潟)
584 苗村vs片寄(旭川医科)or原(新潟)
611 土田vs安藤(日本)or木村(秋田)
614 杉原vs柳澤(杏林)or鈴木(埼玉医科)
623 岩沢vs山本(信州)or関原(山梨)
638 前村vs華山(順天堂)or佐々木(福島県立)

LS3回戦 319 笠原vs溝口(慈恵)
344 佐藤vs澤柳(旭川医科)

2日目

女子シングルス
1回戦
田村211-2
11-2
0堀口(北里)
佐藤211-3
11-1
0隝田(獨協)
岩崎28-11
11-8
11-6
1リュウ(北海道)
男子ダブルス
1回戦
松島・齊藤08-11
2-11
2小又・岩佐(北海道)
三輪・富田211-5
11-6
0川井・小早川(旭川医科)
亀村・七松07-11
9-11
2山田・宮脇(信州)
篠・一安215-14
11-4
0工藤・三上(岩手医科)
濱野・小団扇211-2
11-1
0加藤・三好(東北)
金子・冨島111-7
9-11
7-11
2安田・難波(東北)
石井・山本05-11
3-11
2松永・平(筑波)
女子ダブルス
1回戦
伊藤・磯田00-11
1-11
2鈴木・菅野(福島県立)
岩崎・佐藤115-14
8-11
3-11
2長谷川・小菅(山形)
田村・笠原211-3
8-11
11-1
1本多・長谷川(群馬)
鉄門バドミントン部 部内報 東医体速報号 8/7(月)大会2日目

本日は団体戦の3、4回戦と、個人戦の女子シングルス1回戦、男子ダブルス1回戦、女子
ダブルス2回戦が行われました。

○男子団体戦

?3回戦 旭川医科大学 vs 東京慈恵会医科大学

D1 片寄・佐々木(旭医) vs 高木・幸地(慈恵)
序盤は片寄が王者の貫禄を見せつけます。どんなドライブも前衛で止め、高木の鋭角の
スマッシュも前衛のいない空いたコースへ巧みにレシーブしていきます。低いドライブ
合戦は悉く旭医がものにしていきます。しかし、高木・幸地は緩い球で2人のフォーメ
ーションの間を狙い、片寄佐々木のオーバーでのイージーミスも重なり終盤リードを奪
います。そのまま慈恵の攻勢が続きますが、そこは前回覇者の片寄、ネットギリギリを
掠めるレシーブに幸地が立て続けにネット前での処理を誤ります。結局、慈恵はあと一
歩のところでこのゲームを取りきれません。
セカンドゲームも一進一退の攻防が続きますが、前ゲーム同様、旭医が上げ、慈恵がス
マッシュを打つラリーが多くなります。正確な旭医のレシーブに徐々にミスを重ねた慈
恵は最後に集中力を失い、なす術なく王者の前に屈しました。
片寄・佐々木は、サービスミスを複数回するなど本調子とは言えない様子で、今後の下
克上を予感させる試合でした。

D2 高田・元木(旭医) vs 田中・峯川(慈恵)
旭医の高田は、ネットすれすれを垂直に落ちるドロップ、サイドラインを抉るような鋭
角なスマッシュを巧みに打ち分け、多彩なショットで相手を翻弄します。返球を予測し
て素早く詰める攻撃力、相手の渾身のショットを易々と返しピンチをチャンスに変える
防御力で一切の隙を見せず、最初のゲームをあっさりと奪います。
続くゲームは、サウスポーのペア・元木のミスが目立ちました。二打目のミスやジャッ
ジミスを繰り返し、チャンス球をネットに掛け、サーブ権が目まぐるしく変わります。
しかしプレーの合間に高田が動きの指示を出し、徐々にこれを修正すると、ストレート
でこの試合を制しました。

S1 高田(旭医) 0(10-21,20-22)2 櫻井(慈恵)
櫻井(慈恵)はアタックロブを利用した素早い展開に持ち込み、高田(旭医)をよく動かし
ます。高田も粘り強くつなぎますが、櫻井のライン際へのスマッシュが光り、櫻井が第
1ゲームを奪いました。
第2ゲームでは、序盤から両者の持ち味が惜しみなく発揮された熱いラリーが繰り広げ
られます。櫻井が素早いタッチで前に落とし、上がった球に対してコースの良いスマッ
シュ。精度の高いクリアやヘアピンも高田を苦しめました。高田も負けじと櫻井を動か
し、ネットぎりぎりのヘアピンや鋭いスマッシュで決めます。終盤まで一進一退の攻防
が続き、先に高田がゲームポイントを迎えますが、櫻井が意地を見せ、4連続得点で勝
利しました。

S2? 片寄(旭医) vs 高木(慈恵)
序盤、片寄はひたすらロブとクリアーで様子を見ます。挑戦者である高木は精度の高い
ネット前の球と威力のあるジャンピングスマッシュでポイントを奪い、ファーストゲー
ムをものにします。
セカンドゲーム、片寄の表情と動きが変わります。自分から展開を作りラリーの主導権
を握り、スマッシュはライン際に吸い込まれ、チャンスとみたら高速でネット前へと詰
めます。片寄は攻守ともに隙を見せず、このゲームを圧倒します。
ファイナルゲーム、隣のコートでの慈恵の勝利を見た高木が息を吹き返します。強打で
押す展開が増え、細かな制球に苦しむ片寄に対し18-14とリードを奪います。しかし、
勝ちを急いだ高木はミスを連発、一方の片寄は丁寧なラリーから攻めに繋げ、五連続得
点で逆転します。最後は、片寄得意のラウンドからのスマッシュが突き刺さり勝負は決
しました。

?4回戦 旭川医科大学 vs 順天堂医科大学

第2ダブルスと第3シングルスで出場した片寄(旭医)は、団体戦5連覇中の王者の威厳を
見せ付け、ダブルス、シングルスともに完勝します。

その一方で、第1ダブルスの高田(旭医)のプレーは、連戦の疲れのためか、精彩を欠き
ました。ジャッジミスやレシーブミスが多く、ファイナルゲームを落とし、敗れます。

高田は第1シングルスも務めました。対する飯田(順天堂)は、素早いフットワークでコ
ートを縦横無尽に駆け回り、厳しいアタックロブにも飛びついて強力なスマッシュを打
ち込みます。高田は狙えるコースが少なくなり、先にミスをしてしまいます。飯田がス
トレートで勝利しました。

第2シングルスの佐々木(旭医)は、相手の動きを全て読み切っているかのような巧みな
配球で着実に得点を重ね、第1ゲームを制します。ここで、第1シングルスの飯田の勝利
を受け、団体戦の勝利が自身の手に委ねられたことを知った濱口(順天堂)は、気合を高
めて第2ゲームに臨みます。その気迫に圧されてか、はたまたプレッシャーからか、佐
々木のプレーにミスが目立ち始めます。濱口に5点のリードを許し、3-8に。しかし、こ
こで流れを断てるのが佐々木の強者たる所以です。濱口の猛攻を脅威の反射神経で凌ぎ
、得点を許しません。21-15でこのゲームも勝ち取り、団体戦は3-2で旭川医科大学の勝
利となりました。

○女子団体戦

?4回戦 獨協医科大学 vs 札幌医科大学

D 森島・濱野 0-2 前野・川瀬
前回優勝した札幌医科大学のペアに立ちはだかるは、獨協医科大学の1年生ルーキー森
島でした。過去5回シングルス優勝の姉よりさらに強いとの評判の森島に球を寄せ付け
ず、可能な限りペアの濱野に球を回す展開となりました。森島の圧倒的な実力により3
回戦まではダブルスも制するも、前回覇者の札幌医科大学には歯が立たず、ストレート
で札幌医科大学が勝ちました。

1S 森島 2-0 前野
事実上の個人戦シングルス決勝戦とも噂される試合でした。序盤、森島が前野を6点以
上リードする展開となりました。森島の左右に打ち分けるショットに翻弄された前野は
、ノータッチでカットやスマッシュを決められ続けました。しかし流石は前回準優勝の
実力者、後半は丁寧なラリーやネット際のフェイントを使って連続ポイントを奪った前
野は、2点差まで詰め寄ります。しかし、最終的には森島の強打を凌ぐことができず、1
ゲームを奪われます。2ゲーム目は一進一退の攻防が続きます。ネット際の処理が冴え
た前野が精度の良いヘアピンを決めることもあれば、森島の強烈なクロススマッシュが
ノータッチで決まることもありました。しかし後半、前野に疲れが出てきたのか、サイ
ドアウトが目立ち始めます。デュースに縺れ込むも、24-22で森島がこの試合を制しま
した。

残るは第2シングルスでしたが、札幌医科大学の2番手は昨年シングルスベスト8の川瀬
。終始大差でリードし続け、勝利を収めました。

○個人戦

?女子シングルス1回戦

岩崎vsリュウ(北大)
初戦から手強い相手との対戦となりました。
浅いクリアが相手の格好の餌食となり、左右にスマッシュを打ち込まれゲームを先取さ
れます。しかし、レシーブ力の差を見破った岩崎は攻めの配球を意識し、逆に相手をス
マッシュで翻弄する展開となりました。ファイナルまで両者譲らない戦いとなりました
が、見事岩崎が勝利を収めました。

?男子ダブルス1回戦

金子・冨島vs安田・難波(東北)
期待の新星初心者始めの冨島はダブルスで東医体デビューを飾ります。相手は東北大の
イレギュラークラスです。苦戦が予想されましたが、序盤、相手がミスを重ねなかなか
ペースをつかめない中、冨島が躍動します。冨島は広い守備範囲と高いレシーブ力から
ドライブ合戦に持ち込み、抜群の反射神経でラリーを有利に進めます。金子もそれに引
っ張られるように調子を上げ、このゲームを先取します。しかし、2ゲーム目以降は徐
々に地力の差が表れ始め、競るものの惜しいところで落としてしまい、敗戦となりまし
た。

?女子ダブルス1回戦

岩崎・佐藤 1(15-14,8-11,2-11)2 小菅・長谷川(山形)
第1ゲームは競り合いのゲームでした。ロブを高く上げられ切り返しを狙われます。し
かしそれに対し佐藤は懸命にもぐり込み強打を続けます。競り合いのままもつれ込んだ
セッティングでは、13-14と追い込まれた局面で白帯すれすれにラリーを繋ぎ続け相手
にミスをさせると、最後は肩口をつく巧みなドライブを決めました。ミスが許されない
局面でも、日々のトレーニングを耐え抜いてきた岩崎佐藤の集中力が切れることはあり
ませんでした。
第2ゲームは打って変わって大味な展開となりました。2打目から強打され、スマッシュ
もドライブレシーブで強襲されるとミスも出、10-3とされます。しかし2人は諦めませ
ん。左右に前後に振られたシャトルを懸命に返すと相手にミスが出、5連続得点と盛り
返します。
第3ゲームでは相手に手の内を読まれてしまい、打ち込む場面を作れませんでした。バ
ックサイドを再三狙われ、攻め込まれ、敗戦となりました。しかし田中正監督にご指導
いただいたハイバックを岩崎が決めるなど、確かな成長と高い集中力を示した一戦とな
りました。



☆明日の予定☆
男子シングルス2回戦
195 三輪vs紺野(山形)
205 内田vs澁谷(昭和)
212 富田vs梶原(福島県立)
226 苗村vs市川(昭和)
263 一安vs仲田(秋田)
266 司馬vs伊丹(順天堂)
311 小団扇vs正谷(福島県立)
332 土田vs吉岡(東北)
346 杉原vs安藤(千葉)
353 三土vs竹内(聖マリ)
380 岩沢vs齋藤(福島県立)
407 篠vs市川(順天堂)
432 濱野vs鶴本(弘前)
442 前村vs藤田(秋田)

男子ダブルス2回戦
145 三輪・富田vs石野・佐藤(東海)
159 岩沢・土田vs梶原・相馬(自治医)
176 内田・苗村vs松田・田中(自治医)
201 司馬・杉原vs檜山・川向(弘前)
208 篠・一安vs澤井・山口(北海道)
217 三土・前村vs市川・塚本(千葉)
224 濱野・小団扇vs岡田・林(東邦)
248 石井・山本vs町田・加藤(埼玉医科)

女子シングルス2回戦
210 田村vs横山(信州)
213 笠原vs長谷川(筑波)
263 佐藤vs槌本(札幌医科)
284 岩崎vs高橋(東北)

男子シングルス3回戦
449 三輪vs城野(慶應)or山﨑(千葉)
454 内田vs宗(東京医科)or松山(千葉)
458 富田vs関本(信州)or片岡(東海)
465 苗村vs渡辺(杏林)or富永(北里)
483 一安vs剱持(東邦)or森内(自治医)
485 司馬vs熊谷(日本医科)or山口(北海道)
507 小団扇vs岡村(聖マリ)or見城(北里)
518 土田vs青木(北里)or弓田(慶應)
525 杉原vs元田(自治医)or藤吉(横市)
528 三土vs久保田(慶應)or掛川(信州)
542 岩沢vs田中(北里)or吉田(東邦)
555 篠vs小阪(帝京)or矢部(福島県立)
568 濱野vs丹羽(慈恵)or山田(東京医科)
573 前村vs若杉(岩手医科)or別所(東邦)

女子ダブルス2回戦
69 田村・笠原vs濱野・森島(獨協)

男子ダブルス3回戦
262 三輪・富田vs塚本・矢木(山梨)or佐々木・澤井(弘前)
269 岩沢・土田vs山﨑・廣川(千葉)or平井・小野寺(山形)
277 内田・苗村vs山本・保谷(札幌医科)or村瀬・熊谷(日本医科)
290 司馬・杉原vs後藤・高木(札幌医科)or三田・戸羽(岩手医科)
293 篠・一安vs関原・保坂(山梨)or齋能・青木(日本医科)
298 三土・前村vs野崎・望月(東邦)or高田・元木(旭川医科)
301 濱野・小団扇vs小川・金井(横市)or坪谷・中島(旭川医科)
313 石井・山本vs柳澤・菊地(昭和)or朝長・丸山(東京医科)

1日目

男子団体戦
鉄門
30獨協医科大学
D1内田・苗村221-16
21-15
0中村・中井
D2岩沢・土田221-11
21-8
0横山・川上
S1土田21-12
19-14
打ち切り
中井
S2苗村221-8
21-17
0宇佐神
S3岩沢打ち切り中村
鉄門
03福島県立医科大学
D1岩沢・土田012-21
19-21
2土井・正谷
D2内田・苗村121-14
13-21
13-21
2濱田・梶原
S1岩沢21-19
8-7
打ち切り
濱田
S2苗村打ち切り正谷
S3土田016-21
17-21
2土井
女子団体戦
鉄門
20慶応義塾大学
D田村・笠原221-16
18-21
21-8
1洪・武村
S1田村221-14
21-11
0武村
S2笠原打ち切り白岩
鉄門
02聖マリアンナ医科大学
D田村・笠原113-21
24-22
18-21
2木村・小林
S1田村019-21
17-21
2小林
S2笠原打ち切り白岩
男子シングルス
1回戦
三輪211-1
11-1
0永元(新潟)
富田211-5
11-5
0小松(獨協)
山本07-11
10-12
2田邊(旭川医科)
一安
×山本
【棄権】
司馬211-5
11-6
0眞銅(杏林)
西川
【棄権】
×
藤澤(北里)
亀村03-11
7-11
2山田(千葉)
小団扇
×羽田(東邦)
【棄権】
金子05-11
2-11
2丸岡(北里)
石井08-11
5-11
2小田(信州)
松島09-11
6-11
2中山(医科歯科)
211-7
11-8
0瀬底(筑波)
七松01-11
3-11
2高橋(山形)
濱野211-8
9-11
11-7
1矢崎(聖マリ)
本日より第60回東医体が開幕致しました。

本日は、2017年卒の梶尾知信先生、川崎愛様がお越しくださいました。
この場を借りて御礼申し上げます。

1日目は男子、女子共に団体戦の1、2回戦と個人戦シングルスの1回戦が行われました。

○男子団体戦

?1回戦 vs 獨協医科大学

1D 岩沢・土田 2(21-11,21-8)0 横山・川上
第1ゲーム立ち上がり、慣れない会場、飛び方の違うシャトルと緊張からお互いサービ
ス周りでミスを重ねます。その中岩沢・土田は持ち前の高い対応力でサーブを安定させ
序盤の混乱から先に抜け出すと、相手に追随を許さずこのゲームを取ります。
続く第2ゲームもエースの貫禄を見せつけ相手に何もさせず、危なげなく勝利しました
。

2D 内田・苗村 2(21-11,21-15)0 中村・中井
1ゲーム目は調子の上がらない相手に対し、サービス周りでリードしました。上がった
球を強打する場面が多く見受けられ、21-11と大差をつけて1ゲームを奪いました。
2ゲーム目の序盤は競る展開となりましたが、ドロップや強打を上手く織り交ぜた堅実
なプレーで徐々にリードを広げ、ストレートで勝利しました。

2S 苗村 2(21-8,21-17)0 宇佐神
第1ゲーム、スマッシュを武器とする相手は苗村のロングハイサーブを打ち込んできま
す。しかし苗村はショートとロングを打ち分け、時折切り返しを織り交ぜる完璧なレシ
ーブを見せつけます。打つ手に困った相手の精度の悪くなったクリアを見逃さず鋭くス
マッシュを打ち込んだ苗村が大差でこのゲームを取りました。
続く第2ゲーム、相手のヘアピンが冴え渡り苗村が浅いロブを上げさせられる局面が多
く見られましたが、集中力が切れがちな相手に影響されることなく1本1本集中してラリ
ーをつくることが出来た苗村がこのゲームも取り、ストレートで勝利しました。

1S 土田 1(21-19,19-14打ち切り)0 中井
第1ゲーム、土田は積極的にスマッシュを打ち、相手のレシーブを丁寧に落として得点
を重ねます。また、相手の逆をついて動きを止め、確実に1ゲームを奪いました。
第2ゲームも同様に土田が攻める展開が続き、19-14と勝利を目前にしたところで団体の
勝利が決まり、打ち切りとなりました。

昨年度の男子関にて敗れた獨協大学に勝利し、雪辱を果たしました。

?2回戦 vs 福島県立医科大学

1D 岩沢・土田 0(12-21,19-21)2 土井・正谷
正谷は素早いフットワークで球の下に潜り込み、逆を突くショットを打ってきます。土
井も共に並々ならない反射神経の持ち主で、第1ゲームは相手の鋭いドライブへの対応
が追いつきません。なかなか攻めに転じられず、大差でこのゲームを落とします。
第2ゲーム、気持ちを切り替えた土田のサーブが冴え、5点を連取。低いラリーを避け、
自分たちのペースでラリーを続けます。このまま行けるかと思われましたが、相手の放
つ肩口への強烈なスマッシュを返すことができません。一進一退の攻防となりますが、
終盤は相手にラリーの主導権を握られ、惜しくも敗れました。

2D 内田・苗村 1(21-14,13-21,13-21)2 濱田・梶原
第2ダブルスは打力のある相手との戦いになりました。序盤から内田の狙い澄ました巧
みなショットと苗村の素早い反応を武器に攻めます。度重なる相手のスマッシュのアウ
トにも助けられ、第1ゲームを奪いました。
しかし徐々に相手のミスが減り、こちらのミスで失点する場面が増えます。中盤で相手
に連続得点を与え、そのまま追いつくことができずに第2ゲームを落としました。
迎えたファイナルゲーム、内田が丁寧に前に落としスマッシュにつなげることでリズム
を作りますが、相手の強打に押し負けて点差を広げられ、敗れました。

3S 土田 0(16-21,17-21)2 土井
序盤、得意とするハイバックのショットのコントロールがつかず、ここを狙われての失
点が続きました。土田は相手を前後左右に揺さぶり、チャンスを待ちます。巧みなヘア
ピンとライン際への鋭いスマッシュで得点を重ねるものの、ダブルスの時のような低い
ラリー展開に持ち込まれて先にミスすることが多くなり、このゲームを落とします。
第2ゲームは、僅かにアウトするロブやクリアをなかなか修正できません。フォア側へ
上がってきた球は積極的にスマッシュで攻めるものの、相手も徐々に土田のスマッシュ
に慣れ始め、逆にミスを誘われてしまいます。11-16と5点を追う場面、気合を入れ直し
た土田のスマッシュは一段階速度を上げ、2点差まで詰め寄ります。しかし、線審のジ
ャッジミスから14-18に。悪い流れを変えたい土田は必死に食らいつきますが、相手の
スマッシュが2本ライン上に決まり、最後はラウンド側への低いクリアを万全な体勢で
打ち返すことができず、敗れました。

1S 岩沢 1(21-19,打ち切り)0 濱田
筋骨隆々とした強打の相手と対戦。第1ゲーム序盤、岩沢得意の相手を動かす低いラリ
ーに対し相手は後手にまわり、ミスを連発します。このままリードを保ちたいところで
すが相手の筋肉は伊達ではありません。岩沢がロブをあげた瞬間、弾丸のようなスマッ
シュが岩沢のコートを穿ちます。中盤以降徐々にリードを詰められ競り合いとなります
。降り注ぐ濱田のスマッシュ、それを撃たせない岩沢の配球――。両者剥き出しの気迫
がぶつかる終盤を制したのは、岩沢でした。20-19の場面、相手のラリーを読み切った
かのように浅いロブを上げさせ、渾身のスマッシュを叩き込みました。
続く第2ゲームは序盤から競り合いとなります。第1ゲームの気迫そのままに両者一歩も
譲らず8-7となったところで、しかし打ち切りとなり、岩沢の最後の団体戦は観る者が
惜しむ中、幕を閉じました。

この結果0-3で敗れました。
結果として、接戦を落として負けてしまい、男子レギュラーにとって、とても悔しい敗
戦となりました。

○女子団体戦

?1回戦 vs 慶應義塾大学

D 田村・笠原 2(21-16,18-21,21-8)1 武村・洪
初戦のため序盤はお互いの動きに固さが見られましたが、田村が前衛・笠原が後衛の攻
めの形を作り、得点を重ねて1ゲームを先取します。
2ゲーム目は武村の球の打ち分けに翻弄されます。積極的に コースを狙うも攻めの意
識が貫けずに最終ゲームにもつれ込みます。
4点連続先取されたものの、気持ちを切り替えた2人は序盤以上の攻めの姿勢を作りあげ
ました。相手を圧倒し、大きく点差を付けて勝利を収めました。

1S 田村 2(21-14,21-11)0 武村
互いのミスが得点へと繋がるラリーが目立つ序盤。フォア前に落とされた球に苦しみま
したが、後半は意識して確実に返球し、失点を防ぎます。田村は風の影響を受け、持ち
前のサーブに精彩を欠いていましたが、相手のミスも幸いしストレートで勝利しました
。

?2回戦 vs 聖マリアンナ医科大学

D 田村・笠原 1(13-21,24-22,18-21)2 木村・小林
二回戦はルーキー小林を擁する聖マリアンナ医科大学との対戦です。序盤は互いにバッ
ク側に低いショットを集め、短いラリーで決まる展開が続きますが、対応力の差から徐
々に点差を付けられます。ここで、相手ペアの実力差を見破った田村笠原は、木村に集
中砲火を浴びせペースを掴みかけますが、小林が後衛に入ると安定した球回しで下で触
らせられる展開となり、このゲームを落としてしまいます。
2ゲーム目も田村笠原の狙いは一貫していました。バック狙い、木村狙いを忠実に守り
ますが、相手の巧みなクロスのショットの組み立てでミスを誘われます。
インターバル明け、何かを割り切ったかのように雰囲気が一変します。慶應戦の終盤の
ように田村には笑顔が弾け、笠原には気迫が戻ります。それまでの戦術に拘らなかった
2人はスーパーショットを連発し、セッティングの末このゲームを制します。
ファイナルゲーム、意地と意地のぶつかり合いは壮絶なシーソーゲームとなりますが、
常に先行を許し追う辛い展開です。最後はイージーミスに泣き、悔しい結果となりまし
た。

1S 田村 0(19-21,17-21)2 小林
1Sはエース対決です。ライン側に狙いすましたスマッシュを決めてくる小林に対し田村
はこの1年間で培った打力と豊富な運動量で対抗します。大きなラリーの連続の中で後
半、田村のスマッシュが甘くなります。冷静に切り返されると不利な展開となり、この
ゲームを落とします。
2ゲーム目、ドリブンクリアーとスマッシュで押す田村が序盤にリードを奪いますが、
逆に不利な状況でも低い球を上げる癖で自分で自分の首を締めてしまいます。インター
バル明け、田村はフォア奥から鋭角に刺さるクロススマッシュを武器にポイントを重ね
ますが、それまではなかった小林の球足の短いカットに苦しみます。結局、多彩なショ
ットの引き出しを見せた小林の前に惜しくもストレートで敗れました。

敗れはしたものの、精神面、肉体面ともに急速な進歩を見せた2人は、来年もう一回り
も二回りも大きくなって帰ってきてくれることでしょう。




☆明日の予定☆
LS1
56 田村vs堀口(北里)
125 佐藤vs隝田(獨協)
152 岩崎vsリュウ(北海道)

MD1
12 松島・齊藤vs小又・岩佐(北海道)
22 三輪・富田vs川井・小早川(旭川医科)
24 亀村・七松vs山田・宮脇(信州)
82 篠・一安vs工藤・三上(岩手医科)
97 濱野・小団扇vs加藤・三好(東北)
101 金子・冨島vs安田・難波(東北)
121 石井・山本vs松永・平(筑波)
LD1
8 伊藤・磯田vs鈴木・菅野(福島県立)
51 岩崎・佐藤vs長谷川・小菅(山形)
69 田村・笠原vs本多・長谷川(群馬)

MS2
195 三輪vs紺野(山形)
205 内田vs澁谷(昭和)
212 富田vs梶原(福島県立)
226 苗村vs市川(昭和)
263 一安vs仲田(秋田)
266 司馬vs伊丹(順天堂)
311 小団扇vs正谷(福島県立)
332 土田vs吉岡(東北)
346 杉原vs安藤(千葉)
353 三土vs竹内(聖マリ)
380 岩沢vs齋藤(福島県立)
407 篠vs市川(順天堂)
432 濱野vs鶴本(弘前)
442 前村vs藤田(秋田)

0日目

鉄門バドミントン部 部内報 東医体速報号 8/5(土)大会前日

盛夏の候、OB・OGの先生方におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。

いよいよ明日8/6(日)から、第60回東医体が松本にて開催されます。
この東医体に向けて、田中栄部長(1987年卒)、岡本進コーチ、田中正監督(1988年卒)を
はじめとして非常に多くの先生方にご指導、ご支援いただきました。
この場をお借りして、改めて御礼申し上げます。誠にありがとうございました。

なお誠に申し訳ございませんが、本年もレギュラー紹介や試合結果の戦評については部
内報のみにて行わせていただきます。
他大学がホームページを見ることで部員、特にレギュラーのプレースタイルが事前に伝
わってしまうのを未然に防ぐためでございます。
そのため、鉄門バドミントン部のホームページでは大会期間中に限り試合結果のみをお
伝えする運びとなりました。
ホームページを楽しみにされているOBOGの先生方が多くいらっしゃるとは存じておりま
すが、東医体で勝利するため、何卒御理解と御協力をいただけたら幸いにございます。

◇レギュラー紹介

【男子】
岩沢(M4)・内田(M3)・土田(M3)・苗村(M1)

男子団体戦は1回戦の獨協医科大学との対戦から始まります。男子関での雪辱を果たし
ます。

ダブルスは岩沢・土田、内田・苗村がつとめます。

岩沢・土田ペアは、岩沢のネット前のプレーが光り、上がってくる球を土田の豪打をし
て打ち落とします。相手の素早い展開にも耐えるタフさをこの1年で培いつつ、ドロッ
プやカットによって球を落ち着かせてから最終的には攻撃へと転ずるという2人の持ち
味を活かしたプレーで勝利を掴みます。


今年で2年目となる内田・苗村ペアは、内田の卓越した球回しを活かして苗村のタッチ
の早い攻撃へと繋ぎます。内田の強いリストから放たれる繊細なレシーブによって不利
な状況からでも攻撃へと転ずることができ、後衛では苗村が安定感のあるショットを打
ち出していきます。


シングルスは岩沢・土田・苗村がつとめます。

岩沢は素早く安定感のあるフットワークはさることながら、この半年間、バックハンド
からのバリエーションを増やす努力をしてきました。相手を圧倒する精度の良いヘアピ
ンや、前へ詰める速さを活かしてコートを縦横無尽に駆け巡ります。最後の東医体、6
年間の集大成としてその実力を余すことなく発揮致します。


土田は得意とするカットやスマッシュを織り交ぜた多彩なショットに加え、この1年で
さらに鍛え上げた足運びで、相手に球を上げさせるような展開へと持ち込みます。ラリ
ーの幅も広げ、追い詰められたところからでも起死回生のショットを打つことができま
す。エースとしての自覚をもち、人一倍努力してきました。


苗村は小回りの効く軽快なフットワークでしっかりと球の下に入って強打を放ちます。
相手のレシーブによらず、素早い足運びで途切れることない攻撃を続けることを得意と
します。豊富なスタミナを活かし、振られても足を止めることなく、相手をじらしミス
を誘発します。


チーム一丸となって、ひとつでも多くの勝利をつかむべく立ち向かって参ります。

【女子】
田村旺子(M2)・笠原千晶(M0)

女子団体戦も1回戦の慶應義塾大学からとなります。

昨年の女子関からこのペアで練習しており、笠原の力強いスマッシュによって相手を崩
してから、コースを見極めた田村の前衛で決め切る流れが持ち味となっております。ど
んな一球に対しても決して諦めずにコートの反対側へ返球する、粘り強いラリーで勝利
を収めます。

シングルスも2人が務めます。
昨年と比べ、打力が飛躍的な向上を遂げた田村は、相手の体勢を崩すドリブンクリアや
球足の短いドロップを武器に、そして去年の悔しさをバネに、コートを駆け回ります。

東医体レギュラー初参加の笠原は、スマッシュやカットで相手を崩してからの素早い前
への詰めには眼を見張るものがあります。対外戦で他校の外シードを破るなど、着実に
実力と自信をつけながら、勝利を掴みます。

8/6(日)?8/11(金)の間、松本総合体育館にて大会が行われています。

部員一同、日頃の実力をいかんなく発揮し、勝利して参ります。
応援よろしくお願いいたします。



☆明日の予定☆
男子団体戦
1回戦vs獨協医科大学
2回戦vs福島県立医科大学

女子団体戦
1回戦vs慶応義塾大学
2回戦vs聖マリアンナ医科大学

MS1
3 三輪vs永元(新潟)
15 富田vs小松(獨協)
44 山本vs田邊(旭川医科)
53 一安vs山本(埼玉医科)
55 司馬vs眞銅(杏林)
67 西川vs藤澤(北里)
81 亀村vs山田(千葉)
89 小団扇vs羽田(東邦)
109 金子vs丸岡(北里)
134 石井vs小田(信州)
145 松島vs中山(医科歯科)
161 篠vs瀬底(筑波)
169 七松vs高橋(山形)
180 濱野vs矢崎(聖マリ)

LS1
56 田村vs堀口(北里)
125 佐藤vs隝田(獨協)
152 岩崎vsリュウ(北海道)

MD1
12 松島・齊藤vs小又・岩佐(北海道)
22 三輪・富田vs川井・小早川(旭川医科)
24 亀村・七松vs山田・宮脇(信州)
82 篠・一安vs工藤・三上(岩手医科)
97 濱野・小団扇vs加藤・三好(東北)
101 金子・冨島vs安田・難波(東北)
121 石井・山本vs松永・平(筑波)
\